古民家提供プロジェクト
2013年、宮城県亘理郡山元町でとりわけ古い住宅が存在しておりました。当時その住宅は常磐自動車道の建設ルート予定地内にあり、間もなく解体される運命にありました。
その情報を知りこの古民家について、復原に多くの実績がある一級建築士の安井妙子氏に相談したところ、歴史的建造物としては大変貴重であるとの助言がありました。
当会としても何とか保存利用できないか各方面に支援要請をしたところ、解体して保存することができました。
その後この古民家について、奈良国立文化財研究所や文化庁文化財保護部建造物課長など歴任された宮澤智士氏と安井妙子氏に詳しい調査をお願いし「宮城県山元町真庭の家」として調査報告書が発行されております。報告書は下記のURLで確認いただけます。
阿部和建築文化研究所の研究実績-阿部和建築文化研究所
解体後の詳細報告書からは、牛持ち柱ホゾに書かれた墨書から文政6年(1823)に建築されたものと報告されており、来年で、築200年を迎える歴史的建造物としても大変貴重なものと評価されるべきだと思います。この建物を復原、活用することを前提に一本一本丁寧に解体して保管しております。
当時は解体寸前という状況もあり利用目的を定めないまま進めた経緯があり、現在まで復原利用することは叶いませんでした。
この度、解体から10年の時を迎えるにあたり、特に条件を付けずに、この古民家の文化財的な価値を共有し復原利用できる個人、団体、企業を問わず、下記の通り提供したいと考えております。
この古民家を有効に利活用したいと希望する方は下記の問い合わせ先までご連絡いただければご相談に応じます。
1.プロジェクト名 | 「古民家提供プロジェクト」 |
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2.古民家概要 | 面積 4.5間 × 9間 約40坪 約130㎡ 築約200年 |
3.お知らせの時期及び方法 | 令和4年8月24日から令和5年3月31日 当法人のホームページ、並びにSNSなどで広く告知します。 亘理山元まちおこし振興会 |
4.申込〆切日 | 復元利用可能な方が現れた時点で〆切とします。 |
5.詳細報告書 | 「宮城県山元町真庭の家」阿部和建築文化研究所 発行 発行日2013年11月3日 |
6.お問合せ先 | 特定非営利活動法人亘理山元まちおこし振興会 理事長 千石 信夫 携帯:090-3120-3936 Fax:0223-37-0010 Mail:qbypf12912★yahoo.co.jp(★を@に変えてください) |